講義紹介

 

 わたしたちがどんな講義を受けているのか、いくつかをピックアップしてご紹介します(2021年度)。新型コロナウイルスの影響で多くの座学は遠隔授業(Zoom)になっているので、写真が無くてすみません…


 

◆1年生

 1年生は、手形キャンパスと本道キャンパスのどちらでも講義があります。

 

 手形キャンパスでは、教養基礎教育科目を受講します。「現代社会」や「科学の探求」といった、作業療法とは違ったジャンルの自分が興味のある科目を選択します。どの講義も特徴的で、幅広い知識をつけられること間違いなしです。 楽に単位を取れるといわれているものもありますが、それだけではなく自分が興味を持ったものは多少難しくても受講してみるべきだと思います!

 

 本道キャンパスでは、専門教育科目を受講します。体の構造や機能といった基礎的な医学の内容の科目を受講します。ほとんどが必修であり、2,3年生のより専門的な講義を受けるにあたって基盤となる、とても大切な講義ばかりです。 最初は膨大な新しい知識に戸惑うと思いますが、自分が進むと決めた道の勉強だと思えば、自然と高いモチベーションを持って学習することができると思います!

 

 

~手形キャンパス~

・大学英語

保健学科の1年生全員が3クラスに分かれて授業を行います。授業は教科書に沿って行われ、単語の確認をしたり、リスニングをしたりします。コロナの影響でテスト以外は全てzoomでの遠隔授業となりましたが、zoomのグループ分けできる機能を使って学生どうし意見を交換したり、楽しく交流したりすることができました。中には何度も同じグループになる人も出てきて顔見知りが増えるなど、授業を通して友達の輪を広げることもできます!

 

・ライフサイエンスI 〜生命の連続性〜

  ライフサイエンスIでは、生命の遺伝、生殖、進化などについて学びます。対面授業とzoomでのオンライン授業を併用していて、オンライン授業の時には学生同士の意見交換会が行われることもあります。生命科学に関するいろいろな問題について話し合うのですが、自分にはなかった考えを知ることができて勉強になりました。

 

 

~本道キャンパス~

・人体構造学

どこにどの骨や筋肉があるか、どんな神経が通っているか、どんな働きがあるかなどを詳しく勉強します。今年度の人体構造学はテストも含めて全てzoomでの遠隔授業で行われ、先生がスライドを共有し、そのスライドを先生が説明するという形の授業でした。教科書や先生がアップロードしてくださるスライドの資料を参考にして勉強を進めていきました。覚えることが多くて大変ですが、学年が上がってもこの人体構造学で学んだことが基本となるのでとても大切な教科です!

 

・リハビリテーション概論

  リハビリテーション概論ではリハビリの歴史や基本的概念、心身機能の評価方法、リハビリが必要となる疾 
 患など、リハビリについて様々な面から学びます。専門的な用語がたくさん出てきて、覚えることが多く大変
 ですが、今後リハビリを詳しく学んでいく上で基礎となる大切な内容となっているので学べて良かったです。

 

・人体構造学実習

   ご献体を解剖して、実際の筋肉や臓器を勉強します。前期の人体構造学で身につけた知識をより定着させる
 ことができます。本物はとてもインパクトがありました。事前に筋肉の起始・停止を理解していないと、解剖
 が中々進まなくて大変でした。小テストが何度かあり、各グループのご献体から出題されます。ご献体ごとの
 微妙な違いがあるので、みんなで確認し合って理解を深めます。実際のご献体を解剖する機会は滅多にないの
 で、とても貴重な体験でした。


◆2年生

 2年生からはすべて本道キャンパスでの講義となります。

 前期は1年生の延長で、基礎的な医学の知識を学びますが、よりリハビリテーション領域の内容が増えてきます。後期は関節可動域や筋力を測定する検査法を学びます。とてもやりごたえのある授業です。

 

・医療画像診断学

基礎医学知識を臨床医学に応用し、さまざまな疾病の診断・病態評価のために行われる画像診断所見を、典型的な画像を中心に学びます。正直初めは正常な画像と異常な画像を見比べても全然わからなかったり分かりにくかったりはしますが、色々な写真を見たりしていると少しずつ違いに気づけるようになって来ると思います!

 

・基礎作業学実習

作業療法で用いられる各種作業活動の内容と技法および対象者への適応について修得します。作業療法で用いられる主な作業を通して作品を制作します。OTとして作業療法を行う際に不可欠な作業あるいは作業活動,その対象者への適応について実習を通して理解し考察を深めます。作品制作に夢中にならず、しっかり主動筋群や主動関節はどこかなどの分析をすることが大切です!

 

・精神障害学Ⅰ

精神障害学Ⅰは、精神医学の症状学、診断学などの基礎的な知識を獲得し、その知識を精神医学の応用面としての治療学に繋げられるようにするための授業です。作業療法学専攻の学生は、精神科作業療法を学んでいく上での基礎学としての意味を持っています。さらに、精神科領域の患者のみならず、身体疾患を主病としながら精神科的障害を合併する患者に対するリハビリテーションを行う場合における患者の心理的側面への支援についても学びます。

 

・運動機能解剖学

運動機能解剖学は、人体の運動のメカニズムを解剖学的に理解し、体験する授業です。実際に人体の骨を用いて骨学実習を行います。骨に触れて学習することで、より理解することができます。また、組織や細胞の構造を顕微鏡的に理解することも目的としており、例年であれば顕微鏡を用いた実習を行います。 しかし今年はコロナウイルスが蔓延していたため、遠隔での講義だけでした。

 

・運動、神経障害作業療法評価法実習

  この講義は主に身体機能の評価について学ぶ講義です。この授業は実務経験のある教員による授業科目で、

 各教員が病院・施設等に在籍し、対象者の身体機能評価に関する業務に携わった経験を活かして作業療法評価
 について実践的な教育を行ってくださいます。学生同士で検者・被験者となり、検査方法を実際に体験して学
 習します。内容は、四肢長の計測、関節可動域の測定、徒手筋力検査、反射検査などを学びます。


◆3年生

 3年生では作業療法についてより深く学びます。患者さんの病気や障害の程度や患者さんの希望など、あらゆる情報から最適な作業療法の治療プログラムの立案をするといった、実践的な内容の講義ばかりです。

 また、1年生から3年生までの縦割り班で、1年間を通して「自由課題」を進めていきます。 “学生生活をもっと楽しく充実させよう!” という目的のもと、毎年「Tシャツやジャージ製作」や「OT名簿(学生の自己紹介をまとめたもの)の作成」などの活動を行っています。

 

・生活支援技術学実習

  車椅子駆動実習や起居移乗移動実習など、学生がセラピスト役と患者役に分かれて学ぶ講義が多いです。  
  車椅子駆動実習では、大学の構内に設置されたコース(スロープや段差がある)で介助や声掛けの仕方、自 

 力で段差を乗り越える方法等を学びます。詳しくはホームページ内の「2021年度活動紹介」をご覧ください!

  起居移乗移動実習では、ベッド上で患者さんが安楽な姿勢を取ることができるようにするポジショニングの
 方法や、起き上がり・立ち上がりの介助の仕方等を学びます。後半では、高齢者や障害を持つ人たちが日常生
 活の中で用いることのできる福祉用具を学生が分担して調べ、他の学生に講義します。

  このように、多くが学生主体の内容であり、とてもやりごたえのある授業です!

 

 ・運動、神経障害作業療法評価法演習

   3年生の前期に、2か所の施設に分かれて演習を行います。実際に入所・入院している方に対して、身体の測 
 定〈ROM測定〉や上肢の能力を評価する検査〈STEF〉等を大学の先生の付き添いの元に行わせていただきま 
 す。普段の講義では模擬的に学生同士で演習を行っているため、実際に対象者の方を評価するのはこの実習が
 初の試みとなります。

  実習の後には大学の先生にフィードバックをしていただくことで、レポートの書き方や実習で学習した内容
 についてより詳しく正確に学ぶことができます。


◆4年生

 2月の下旬(春休み中)と4月の上旬には臨床評価法実習があり、5月から10月のはじめまでは総合臨床実習が三回に分けて行われます。また実習が終わった後は卒業研究を進めながら、国家試験の勉強をします。大学生活の集大成となる、非常に忙しい1年です。しかし、多くの先輩達がこの1年を乗り越え、立派な作業療法士となってなっています!だから、私たちも頑張ります!!